【ドウダンツツジ編】
今回の花・樹木
ドウダン
ツツジ
Enkianthus peruiatus
ツツジ科 ドウダンツツジ属 落葉広葉樹
漢字 満天星躑躅、灯台躑躅
原産地 日本(本州、四国、九州)
花期 7月~9月
開花期に、真っ白な花が株全体を覆う姿が星空を連想させることから「満天星(ドウダン)」という文字があてられたとされる。
また、枝分かれした様子が昔夜間の明かりに用いた灯台の脚部に似ているため、その「トウダイ」が訛って、灯台という漢字も使われている。
葉は、倒卵形で、両端は尖っており長さ2~4㎝で、秋には真っ赤に紅葉する。
花は、5㎜程度の釣鐘型をした小さな白花を下向きに沢山咲かせる。
特徴としては、寒さや暑さには強いが乾燥には弱い。刈込にも耐えるので生垣用などとしても庭木に用いられている。

<剪定> 花が咲き終わった後の5~6月に、枯れ枝、伸びすぎた枝や重なった枝を中心に付け根から切り落とし、自然な樹形にする。
生垣場合も同時期に、丸や四角に刈り込んで樹形を整える。
<施肥> 花後に緩効性化成肥料や固形の油粕などを施す。
2~3月にも同様に施すと春の芽出しに効果があります。
<植付け> 2月下旬~4月、10月~1月上旬頃に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでから深植えにならないように植える。
<増やし方> 6~7月が適期で春以降に伸びてかたくなっている枝で挿し木を行う。または、前年に伸びた枝を利用して2~3月に行うことも可能です。
挿し木は、使用する枝を15㎝に切り先端の葉を2ほど残し、その他は取り除きます。
その後2時間ほど水揚げを行い赤玉土で作った挿し床に挿す。
<害虫防除> 新芽や葉に寄生し、栄養を吸い取るカイガラムシや幹を食害するカミキリムシなどを薬剤等で防除する。
カイガラムシ 成虫なると硬い蝋物質の殻に覆われるため、薬剤が効きにくい害虫です。
幼虫であれば、5~7月にオルトラン水和剤を2・3回散布するとよい。
越冬中の成虫には、12~2月にマシン油乳剤を散布する。
カミキリムシ 幼虫が幹に穴をあけ内部を食害する。放っておくと弱って枯れてしまうので株元におがくずのようなものがあったときには、注意が必要です。
穴の中に直接殺虫剤を噴射するか、針金を入れて捕殺する。あるいは、木酢液に浸した綿を詰めても駆除できる。